一度陰性化した咽頭スワブのSARS-CoV-2 PCRが再度陽性化した報告
一度陰性化した咽頭スワブのSARS-CoV-2 PCRが再度陽性化した報告
JAMA. 2020 Feb 27
doi: 10.1001/jama.2020.2783
https://jamanetwork.com/journals/jama/fullarticle/2762452
・4人のCOVID-19患者(医療者、1名は入院、3名は在宅療養)を対象
・男性2名、女性2名、30-36歳
・臨床症状の改善、画像の改善、2回のPCR陰性(1日以上の間隔):退院・検疫終了
・検体:咽頭ぬぐい液を使用
・改善まで12-32日
・RT-PCRを5-13日後に再検したところ陽性になった
・全員3回、その後の4-5日間で検査したが、すべて陽性だった
・別の製造業者のキットを使用しても陽性だった
・全員PCRが再度陽性になった時点で
- 無症状
- CT画像の悪化なし
- 呼吸器症状のある人との接触なし
・PCRが再度陽性になった4名の家族への感染は認めなかった
・研究のLimitation:小規模、軽症から中等症の患者のみである(重症では不明)
・結論:一定数の患者は、いったん陰性化してから、陽性化する(検査の偽陰性、再燃?)。臨床的意義は不明(infectivityがあるかどうかは不明)。