唾液からのSARS-CoV-2の検出
Clin Infect Dis. 2020 Feb 12.
doi: 10.1093/cid/ciaa149
https://academic.oup.com/cid/advance-article/doi/10.1093/cid/ciaa149/5734265
【方法】
・患者自身が採取した唾液のウイルス量(RT-PCR)を測定
・COVID-19の確定診断は、鼻咽頭または喀痰のウイルス同定
・香港でCOVID-19の確定診断がついた12名を対象とした
【結果・考察】
・年齢中央値62.5歳、37-75歳、5名女性、7名男性
・入院後からの日数で検討
・11名の唾液でPCR陽性、そのうち1名は入院日に検査し、陽性だった
・3名(5名中)で、ウイルス培養陽性
→伝播のリスクのあるウイルスを含む可能性がある
※検体に、鼻咽頭や下気道からの分泌物が混ざっているので、唾液のみとは限らない
・非侵襲的、採取が容易→院内伝播が減る可能性がある
・入院から7日程度陽性
・唾液の利点
空気予防策が不要で、外来や病院外で採取できる
患者自身が採取できるので、時間がかからない