formulary restrictionとpreauthorizationによって、ICUでのカルバペネム系抗菌薬の使用量が減少した
formulary restrictionと事前許可制(一定の条件を満たした場合のみカルバペネム系抗菌薬<メロペネム>が処方可能)によって、ICUにおけるカルバペネム系抗菌薬の使用量が減少したことを示した米国の観察研究。
この研究自体は、治療成績の変動や耐性菌の割合の変化を評価していませんので、事前許可制にするとカルバペネムの使用量が減る、ということだけを示しています。
この研究では、「減る」こと以外の利点は示していません。ただし、これまでの研究で、カルバペネム系抗菌薬の使用量は、カルバペネム耐性緑膿菌や腸内細菌科細菌の増加と関連があることが、観察研究で示されていますので、おそらく、長期的に継続すれば、耐性菌は減ることが予想されます。