General-IDのブログ

神戸で感染症内科医をやっています。日々勉強したことを共有しています。基本的に、感染症に関連した内容です。所属施設の公式見解ではありませんので、その点はご了承ください。

shorter is better

「shorter is better」

 

抗菌薬の投与期間は、1週間が7日(ローマ帝国のConstantineが決めた)のため、7日または14日と歴史的に設定されてきた。過去25年に行われてきた抗菌薬投与期間のRCTでは、7の倍数は採用されず、より短い期間で、同等の効果が得られることが示されてきた(table 1)。

 

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一方で、感染症専門医で短期間治療を推奨している医師は、わずあ1/3のみであったという最近の報告がある。また、別の報告ではベテラン医師ほど、治療期間が長くなる傾向が認められた。これまでのevidenceを踏まえて、短期治療を実践していきましょう。

 

 

 

 

Short-course Antibiotic Therapy—Replacing Constantine Units With “Shorter Is Better”
Clinical Infectious Diseases, Volume 69, Issue 9, 1 November 2019, Pages 1476–1479, https://doi.org/10.1093/cid/ciy1134
https://academic.oup.com/cid/article-abstract/69/9/1476/5275222?redirectedFrom=fulltext