TAF/FTC+DTGの効果は、これまでの標準治療と同等だが、体重増加に注意が必要
【TAF/FTC+DTGの効果は、これまでの標準治療と同等だが、体重増加に注意が必要】
方法:南アフリカで行われた第3相open-labelの非劣勢RCT(ADVANCE trial)。初回治療としてのTAF/FTC+DTG vs TDF/FTC+DTG vs TDF/FTC+EFV(標準治療)。Primary endpointは、48週時点のHIV-RNA 50コピー未満。
結果:1053人が対象、平均年齢32歳、平均CD4リンパ球数337 /µL。正常体重約50%、肥満(BMI≧25)約35%。primary endpointは、TAF/FTC+DTG 84%、TDF/FTC+DTG 85%、TDF/FTC+EFV 79%で、標準治療に対してDTG含有レジメンは非劣勢であることが示された。TAF含有レジメンは、bone densityと腎機能への影響が少なかった。TAF含有レジメンは、体重増加(新規の肥満男性7%、女性20%)に関連したが、特に女性で顕著であった。肥満と関連した因子は、低いCD4リンパ球数、高viral load、高齢であった。
解釈:TAF/FTC+DTGは、標準治療と同等であることが示された。耐性ウイルスが出現しにくいこと、骨塩減少と腎障害のリスクが低いことなどから、第1選択となると思われるが、体重増加のリスクが高いことに注意が必要である。
Dolutegravir plus Two Different Prodrugs of Tenofovir to Treat HIV
N Engl J Med. 2019 Jul 24.
doi: 10.1056/NEJMoa1902824
PMID: 31339677